【プレジデントロイター】~安部社長は、券売機を置くと「ご注文は何にいたしますか」という接客用語が、ひとつ減ってしまうという。そして、代金の受け渡しという接客行為もひとつ減る。それゆえ、券売機を置かないというのだ。なんとも情緒的な回答である。「文化人の方々は、吉野家は無機質このうえないとおっしゃるわけですが、築地で生まれた吉野家には、伝統的に醸し出してきたひとつの文化があると思うんです。券売機を置かないのは、その文化を、収益が許す限り大事にしていきたいというメッセージでもあるんです」
簡易化されていく現代にちょっとした粋。収益が足りている間は券売機を置かないそうです。最後に切るのはどこでも「人間」という名の人件費。吉野家に券売機が設置されたらかなり経営が苦しくなっているのかもしれません。
